l. 生活習慣病の定義
以前、脳卒中・がん・心臓病などの病気は、「成人病」と呼ばれてきました。しかし、こうした病気の大半において、「食事、運動、栄養・睡眠、喫煙、飲酒」などの生活習慣が、発症や進行に深く関与していることが明らかになりました。そして生活習慣の改善により、これらの病気の発症、進行が予防ができることから、厚生省(当時)は1996年、食生活、運動、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣により引き起こされる病気をまとめて「生活習慣病」としました。
l. ヒトは60兆の細胞から出来ている
ヒトの遺伝情報は60兆個の細胞一つ一つに染色体という状態で存在しています。ヒトの染色体の46本は、父親と母親から半分ずつ受け継がれます。染色体をほどくと糸状の構造のDNAになります。ヒト遺伝情報はA(アデニン)・T(チミン)・G(グアニン)・C(シトシン)の4種類の塩基の組み合わせであり、ヒトゲノムは全部で30億塩基対のDNAで構成されています。遺伝子多型の一つである一塩基多型は略してSNP(スニップ)といい、約500塩基に一個の割合で存在し、全ゲノム中には600万~1000万個と推定されています。こうした多数のSNPの中の一部が病気のかかりやすさなどの個人差と関連していると考えられているのです。
例えば、病気になりやすい、なりにくいというのも、このSNPが関与していると言われています。
つまり、このSNPのタイプを調べる事で、生活習慣病のリスクが分かるのです。